2022年展示会 絵画コース・ベーシックコース「審査員賞」「先生賞」受賞作品発表


 8月10日~16日の間に行われた「ひつじの皮を被った絵画教室」展。

美術業界で活躍されている審査員による絵画コース・ベーシックコース作品の受賞作品です。



「審査員賞」受賞作品発表

徳光健治賞 / あだち あやね さん(池袋校絵画コース)

徳光健治/株式会社タグボート代表取締役 
<総合商社、外資系コンサルティングファーム、モバイルコンテンツ会社を経て、アジア最大級の現代アートのオンライン販売「@Gallery TAGBOAT」の運営に従事。日本の現代アート市場拡大のため、一般の方にも気軽に買える機会を作るべく奮闘中。特に若手アーティストがプロとして活躍できる環境作りに力を入れている。


★東MAX賞 / 越 希代子さん(目黒校絵画コース)

東MAX
アートコレクター
対話型美術鑑賞、落語・歌舞伎・義太夫、尼崎の文具屋ABC三代目

情報番組の司会を始め、バラエティ・ラジオ・舞台などで活躍中。


★荒井ノブヨシ賞 / あきやま ゆみさん(目黒校絵画コース)

荒井ノブヨシ/彫刻家
東京造形大学造形学部美術学科Ⅱ類卒業。2016 「東京造形大学創立50周年記念ZOKEI NEXT50(アーツ千代田3331、東京)
2017 「下品」展(Art Center Ongoing、東京)等、個展・グループ展多数。


★小林明賞 / 三輪 一呂未さん(目黒校絵画コース)           ※金古真紀賞も同時受賞!

小林明
アーティスト
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了2003 コバヤシ画廊 (個展)2011 ギャラリー零∞ (個展)2017 Kobayashi Studio (個展)個展・グループ展多数。





森下泰輔賞 / 三杉レンジ先生

 森下 泰輔

 現代美術家 ノイズアーティスト 美術評論家 
 秋葉原にあるアートギャラリー「Art Lab TOKYO」の代表。
 主に主に現代美術の個展、展示、イベントを取り扱う。



吉村真賞 / 嶋田 二子さん(目黒校絵画コース)

吉村 真/美術批評家
ピエール・ボナールの研究を専門としつつ、同時代アーティストとの共同企画やトーク、テキスト執筆もする。最近はピーター・ドイグ展のレビュー寄稿および図録のインタビュー翻訳、
ゲルハルトリヒター展論文翻訳(東京国立近代美術館)をおこなった。
 




 

「先生賞」受賞作品発表 ※コメント付き!


★金古真紀賞 / 三輪 一呂未さん(目黒校絵画コース)

道路のアスファルトを見て幸福を感じる人はあまりいないと思います。
作品はぱっと見「これは一体なんだろう?」と思わせる不思議なビジュアル。
三輪さんがルカノーズに通い始めた頃、弱視でいつもルーペを使っていました。一度視力を失いかけたからこそ、取り戻したときに見える景色に、他人には分からない感動がある。手紙を読み、作品に再び向き合ったときに、ぐっと心をつかまれました。文章も上手。
、、三輪さん、以前はキャンバスに本物のアスファルトを貼り付けてきたこともあったし(崩れてぼろぼろと床に落ちた)、お団子の作品を展示したり(会期中にどんどん黴びていく)、なかなかにエッジーで、いつも驚かせてくれます。次はなにをやってくれるか、今から楽しみでなりません。笑




★山内康嗣賞 / 大屋 友紀子さん(目黒校絵画コース)

絵具で修正したり金箔を散らしたりと試行錯誤した痕跡が、結果的に作品の重厚感と味わいになりとても力強い作品に仕上がっています。
完成するまでのプロセスにもこだわりと粘り強さを感じるので、これからも是非とも継続して高みを目指して欲しいと思います。


★渡辺佑基賞 / 中島 由美さん(目黒校絵画コース)

白の絵具を雪に見立て、その表面に「跡」を残したユニークな作品。
見ているとサクサクと雪を踏みしめたときの心地よい感覚が伝わってきます。
温かみの感じられる絵肌の肌触り。絵から感じられる物語性等。
絵画の物質性と表現内容が呼応したとても魅力的な作品でした。



★天野陽慈賞 / 長谷川 仁美さん(目黒校絵画コース)

「秘すれば花」…私が大好きな、世阿弥の言葉です。この作品を見た時に、その言葉がぱっと飛び出してきました。静かな湖面のような佇まいでありながら、心の深いところにあるゆらゆら揺れる手に負えない複雑で美しい感情を抱いている…そんな女性の姿が見えてきました。
「貴女は、どうなの?」と視覚的に目の前に差し出されてしまった気がして…自分の無邪気さを恥ずかしく思ったり…女性として心が揺さぶられる作品だなと思いました。


★山田智英賞 / 水野 真子さん(池袋校絵画コース)

遠目に見て色彩がきれいで、近くで見ても細かい色使いが美しいです。太陽と空でしょうか?そして洗濯ロープ、描かれているものすべてが曲線で表現されていて円形のキャンバスにもマッチしています。何気ない日常の風景が特別なものに感じられました。



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