フランシス慎吾「Exploring Color and Space-色と空間を冒険する」

こんにちは絵画コース講師山口です

昨日は家族で茅ヶ崎市美術館に行って来ました。

茅ヶ崎市美術館では現在、フランシス慎吾さんの個展が開催されています。

優れた色彩で人々を魅了し、世界的な活躍をみせる現代アーティスト・フランシス真悟の国内初となる大規模個展を開催します。アメリカ・サンタモニカ生まれのフランシス真悟は、日本とアメリカをルーツにもち、幼少期より色彩がもつ豊かさに触れ、色彩が人にもたらす知覚体験について探求しつづけてきました。絵画によって何ができるのかを自身に問う姿勢のもと、何層にもおよぶ色の重なりや、色彩の微細な組み合わせによって、崇高で静謐な絵画空間を創り出します。
美術館のHPより

父は抽象表現主義の巨匠サム・フランシス、母はメディアアーティストの出光真子
僕は学生時代に大原美術館で見たサム・フランシスの作品に魅了された覚えがあります。


5分も南に歩けば海岸に、樹々に囲まれた静かな佇まいの美術館でした。


Interference」が並ぶ空間は自然光と自然光を遮断した展示が楽しめます。暗い空間から自然光が差し込む数分で絵の見え方がガラリと変わります。



抽象的な構図は見る人の記憶や体験とリンクする事ができ、鎌倉の明月院の悟りの窓を思いました。寺院には室内から外の景色を楽しむ借景窓というものがあります。
なんだか似てませんか、、この円の向こう側の風景は訪れる時期や時間帯によって見え方が変わります。同じ場所とはいえここに訪れた人の数だけ風景が記憶に刻まれます。
Interference」の作品の素材には反射によって見え方が変わるものが使用されています。
少し左右に歩けば色が変化して行きます。
そうした作用によるものかはわかりませんが自然に近いものになるようこの作品は制作されいるのかもしれません。そして見る人の数だけ風景が呼び起こされ、ある意味風景画とも言えるのかもしれませんね。

その他父親と一緒に展示したときの作品や壁いっぱいのドローイング、部屋の中をぐるっと囲む作品など見応え十分でした。
↑作家ご本人です



余談ですが慎吾さんとは親交がありまして、なんと鑑賞していると運よく慎吾さんと遭遇ししばらくご本人による作品説明付きで展示を見て回ることができました😁


フランシス慎吾「Exploring Color and Space-色と空間を冒険する」
会期:2024330日~69
会場:茅ヶ崎市美術館
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
電話番号:0467-88-1177
開館時間:10:0017:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(ただし429日、56日は開館)、430日、57
料金:一般 800 / 大学生 600 / 市内在住65歳以上 400 / 高校生以下、障がい者およびその介護者は無料

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