「ひつじの皮をかぶった絵画教室展vol.3」ルカノーズ講師の審査員賞発表!

「ひつじの皮をかぶった絵画教室展vol.3」

2024年渋谷ヒカリエ8階CUBE1.2.3で開催された「ひつじの皮をかぶった絵画教室展vol.3」も無事終了いたしました。

参加された生徒さま、搬入、搬出、受付当番とお手伝いくださった方たちの皆さま誠にありがとうございました。😊

会期中には様々な美術関係の審査員の先生にお越しいただき審査をしていただきました。

今年のルカノーズ講師たちの審査員賞の紹介をさせていただきます。


絵画/デッサン力プラス/日本画コース 受賞一覧


ルカノーズ講師審査員賞


★三杉レンジ賞
ルカノーズ 代表


宮島 龍一(目黒校)

落ちた瞬間」
作品コンセプト
最後の一枚に自分が最後に見るであろう景色を描きました。人が倒れる瞬間、夜の街に光っているマンションやお店の点灯が、視線が落ちてゆくと同時に下の方に向けて光源が引き伸ばされ線のように見えることが最後に見る景色だと思いました。この絵は自分が撮った写真を元に描いた絵です。元々は夜景をとろうとしていて、手元がずれてしまいブレた、いわゆる事故画なのですが、それがまた望んではないのにそうなってしまった、死は望んでないが訪れ死んでしまう最期に重なるような気がしました。




★金古真紀賞
絵画コース 講師


柴田 小百合(目黒校)

「れいちゃん」
作品コンセプト
友人の最期の顔が忘れられず、忘れたくないと思い制作しました。最初友人の色々な側面を表現し、組み合わせようと思いましたが、作っていく中で、この小さなキャンバスが1番彼女のイメージに合い、この表現になりました。いつかまた彼女に会いたいと思っています。




★山内康嗣賞
絵画コース 講師



PB JB KENYさん(立川校)

「MICRO→macro」
作品コンセプト
後世に大きな影響を残したアーティストは27歳で死んでしまうことが多い。「27 CLUB」という言葉があります。ジミ・ヘンドリックス、バスキア、カート・コバーンなどがその一員です。もし僕が今年27歳で死んだならば、その時の最後の作品は何だろう? 死ぬ間際の人間は何をするのでしょうか?自分の墓をデザインする、遺書を書く、生きてきた記録を整理する。最後に死を持って人に自分という記憶の断片を残す。これを僕は最後の絵として表現したいと考えました。 僕は半年間、この展覧会のためにクロッキー帳に絵を描いてきました。今回の作品の着想の発端はそこからでした。それらを1つの作品と捉え、そこから絵を抜き出し切り貼りしました。自身の最後の絵をデザインし、日々の作品を整理、最後に絵を人にみせ、僕を人の記憶に残す。これが僕の最後の絵です。「MICRO」な記憶(クロッキー帳)を再構築することで「macro」な自分(キャンバス)を作品の中に閉じ込めました。




★渡邊香月賞
デッサン力プラスコース主任・講師


mikujさん(目黒校)

「diversity」
作品コンセプト
最後の一枚に選んだのはGWに旅行で行ったNYのTimes Squareの景色です。 次に生まれる世界は多様性を認める社会になってたらいいなと思います。 ニューヨークのようにいろんな肌の色、目の色、背が高い人小さい人、体が大きい人、小さい人、、たくさんの人種や性別、宗教、価値観が混ざり合った社会。 それが当たり前になれば差別やいじめが無くなるのではないかと思います。 私は高校生の時に容姿が原因ででいじめられたことがあります。 その時はすごく辛かったですし、家族や、大切な友達やパートナー、将来の自分の子供に同じ思いをして欲しくないと思います。 でも、多様性を認めれば一人一人の違いを共存できるのではないか、いじめはなくなるのではないかと思います。 LGBTQ+や移民、障害、性別、マイノリティを受け入れ、個々の強みを活かし、みんなで作り上げる社会。 一人一人がキラキラ輝けるそんな世界になったら良いなと願いを込めてNYの群衆にハイライトを使用し表現しました。




★鈴木誌織賞
絵画コース 講師


佐々木 香子(目黒校)

「お菊救出作戦」
作品コンセプト
四谷怪談でも有名な「番町皿屋敷」。 女中のお菊がお屋敷で大切にしている10枚の皿のうち1枚を割ってしまい、ひどい叱責を受けて井戸に身投げしてしまったが、後日、井戸の方から「1ま〜い…2ま〜い…」と女性の声がする… 割ってしまったお皿を夜な夜なお菊さんが数える(そしていつも1枚足らない…)という怪談ですね。 お皿は修復不可能だったのかな? もしかして修復出来てたら…? お菊さんの最後の一枚もこんな感じに出来たら身投げしなくてよかったかしら…?



★渡辺佑基賞
絵画コース 講師
MOEKO SUGIE(目黒校)

「ルックアップ」
作品コンセプト
「最後の1枚」を考えたときに思い出したのは、グラフィックデザイナー葛西 薫さんのポスター「ヒロシマ・アピールズ2013」でした。黒一色で描かれており、少年が上を見上げているモチーフです。この作品が並んだ展示は思わず上を向いてしまう、そんな感覚に訴えかける印象的なポスターです。
今わたしが「最後の1枚」を描くということは、両親より先に旅立つということだと想像しました。とてもとても悲しむと思います。それでも前を向いて楽しんで生きてほしいと思います。人は上を向いて落ち込むことはできないそうです。なので物理的に、感覚的に上を向く作品を作ろうと思いました。
目や↑など何が1番上を向いてしまうモチーフか考えていたところ、上を指差している造形にあたたかさを感じ、意図に合ってるんじゃないかと思いました。そのまま作っても面白くないので、土台を発泡スチロールにして、形を変えようと挑戦しています。上を指差しているように見えるような見えないような造形を探っている最中でこのキャプションを書いています。
さて、どんな作品になったでしょうか。




★藤本若菜賞
絵画コース 講師
三浦 瑠莉(目黒校)

「Day 1」
作品コンセプト
一時期、毎晩寝る前に自宅のダイニングテーブルの前に座って、置いてある急須やコップを描くのを習慣にしていた時がありました。特に生活に不自由もなく快適に暮らしていましたが、神経質な気質ゆえどんなことでもきっかけになって胃が常に痛み、気持ちがざわつく中で、毎晩同じ使い親しんだ日用品や雑貨を描くことは、私の足を地に結びつけてくれるような行為でありました。終わりが見えないようなものの中にあっても、これが最後の一枚だから、と自分に言い聞かせ、翌日がきたら、これが最後の一枚だから、とまた自分に言い聞かせる...それの繰り返しの中で、ふと振り返ると長い月日がたっていたように感じます。




★肥沼義幸賞
絵画コース・デッサン力プラスコース 講師
ながの かおり(池袋校)

「29歳7ヶ月」
作品コンセプト
生まれ育った家のそばには川が流れていた
小さな川だったが子供ひとりで遊ぶには十分だった
川遊びは好きだった
川にはいろんな石があった
背が届かないくらい大きな石、 手にいっぱい抱えられるくらいちいさな石、 ゴツゴツ、とげとげ、つるつる、たくさんあった
あるとき、父は私を下流まで連れて行ってくれた
見渡しきれないくらい広い河川敷
ゴツゴツした石はほとんどなく みんな丸くて、小さくて、つるつるしていた




★山口俊郎賞
絵画コース 講師
かわい えいこ(目黒校)

「幼稚園のあと」
作品コンセプト
まだ自分が小さかった頃、幼稚園から帰ってきたら、母がお風呂を入れてくれていました。朝からたくさん遊んで、汗びっしょりだった自分にとって、まだ明るい時間に入るお風呂が本当に大好きでした。物心がついて初めて「幸せ」を感じた瞬間の、あったかさや、陽の明るさ、気持ちの良い透明感を表現しました。




★奥山広樹賞
絵画コース・デッサン力プラスコース 講師
藤田 智也さん(目黒校)

「暮れ」
作品コンセプト
家で窓の外を眺める自分を描きました。 最後の一枚ということで、初めは思い入れのある地元の景色や、家族の絵を描こうかと思っていました。しかし、よく考えてみると自分の人生の柱は自分の外ではなく中にある気がしました。そこで、ありのままの自分が自宅から暮れていく外を眺める様子を描写しています。




★菊池遼賞
絵画コース・デッサン力プラスコース 講師
久住 暦さん(池袋校)

「夢で逢えたら」
作品コンセプト
次に描くものが最後の一枚ならば、自分の好きなことやものをたくさん詰め込んで、自分はこんなものが好きな人間だよと知ってもらえるようなものを描きたいと思った。 全部詰め込みたかったけどとても無理だったので、いろいろ案を書き出した中で1番心惹かれたイメージを描くことにした。 LOVEでエロな世界 ここに行きたい





★河合正太郎賞
日本画コース 講師
嶋田 二子(池袋校)

「老班兎」
作品コンセプト
最後の一枚なんて、最初の一枚も覚束ないところで、さてどうしたものかと思案しましたが、天災、人災、明日は我が身の世の中。さらに、いつルカや~めた、ともなりそうな、移り気で飽き性な性分をも考慮すると、あぁ、あのとき描いときゃ良かったな、とゆくゆく後悔しそうな題材、かつ老後の楽しみと思っていた日本画に挑戦しました。明日、絵が描けなくなっても後悔の少ない一枚になったことと思います。なんだかんだと良いきっかけを与えていただきました。




廣本佳菜

こどもくらす 主任・講師/図工ラボ 講師

金本 寿子(池袋校)

「鬱陶しいほどの小言」
作品コンセプト
現在、高校生の娘が小学生の時。仕事で家を空ける事が増えました。学校から戻った時に1人にしている状態が心配で毎回、注意事項をメモに残していました。口頭で伝えても「そんなこと言われたっけ?」とすっとぼける事が多いので長々としたメモはずっと続きました。ちゃんと読んでもらえるように簡単なイラストを描き添えて工夫しました。 メモは子供を心配する心情の表れでした。「最後」と聞いて真っ先に浮かぶのは娘のことです。心配性は最後の最後まで治ることはないのでしょう。気持ちは小言となり、娘にしてみれば鬱陶しい事この上ないのは分かっていながらもやめることが出来ません。最後まで漏らしてしまうであろう小言をメモパッドをモチーフに鬱陶しく表現しました。




★江田みさき賞
こどもくらす 講師/図工ラボ 講師

MOEKO SUGIE(目黒校)

「ルックアップ」
作品コンセプト
「最後の1枚」を考えたときに思い出したのは、グラフィックデザイナー葛西 薫さんのポスター「ヒロシマ・アピールズ2013」でした。黒一色で描かれており、少年が上を見上げているモチーフです。この作品が並んだ展示は思わず上を向いてしまう、そんな感覚に訴えかける印象的なポスターです。
今わたしが「最後の1枚」を描くということは、両親より先に旅立つということだと想像しました。とてもとても悲しむと思います。それでも前を向いて楽しんで生きてほしいと思います。人は上を向いて落ち込むことはできないそうです。なので物理的に、感覚的に上を向く作品を作ろうと思いました。
目や↑など何が1番上を向いてしまうモチーフか考えていたところ、上を指差している造形にあたたかさを感じ、意図に合ってるんじゃないかと思いました。そのまま作っても面白くないので、土台を発泡スチロールにして、形を変えようと挑戦しています。上を指差しているように見えるような見えないような造形を探っている最中でこのキャプションを書いています。
さて、どんな作品になったでしょうか。



★柴田綾子賞
こどもくらす 講師/図工ラボ 講師
PB JB KENYさん(立川校)

「MICRO→macro」
作品コンセプト
後世に大きな影響を残したアーティストは27歳で死んでしまうことが多い。「27 CLUB」という言葉があります。ジミ・ヘンドリックス、バスキア、カート・コバーンなどがその一員です。もし僕が今年27歳で死んだならば、その時の最後の作品は何だろう? 死ぬ間際の人間は何をするのでしょうか?自分の墓をデザインする、遺書を書く、生きてきた記録を整理する。最後に死を持って人に自分という記憶の断片を残す。これを僕は最後の絵として表現したいと考えました。 僕は半年間、この展覧会のためにクロッキー帳に絵を描いてきました。今回の作品の着想の発端はそこからでした。それらを1つの作品と捉え、そこから絵を抜き出し切り貼りしました。自身の最後の絵をデザインし、日々の作品を整理、最後に絵を人にみせ、僕を人の記憶に残す。これが僕の最後の絵です。「MICRO」な記憶(クロッキー帳)を再構築することで「macro」な自分(キャンバス)を作品の中に閉じ込めました。



二宮千都子
こども現代アートクラス 講師
三浦 啓徳さん(池袋校)

「naughty dog」
作品コンセプト
2年前から飼い始めた飼い犬だけは唯一、自分の家族の中で描いたことがありませんでした。 愛犬の姿をいつか描きたいと思いつつもちょうどよいタイミングが見つからなかったのですが今回、心残りとなる前に最後の一枚として描くことができました。




★天野きよえ賞
現代アート・ラボ 講師
大谷 明(池袋校)

「まあぢあん -心の貧しい人びと- ①受難②埋葬③黄泉④復活」
作品コンセプト
テーマ解説の冒頭で『最後の晩餐』の話が出た瞬間に、イエス・キリストの受難から復活までの物語が絵のコンセプトになりました。「心の貧しい人は幸いである、天の国はその人たちのものだから」というイエスの言葉を、私が経絡図から作成した人型『まあぢあん』に体現させることにしました。 この作品では、数と図形を象徴として多用しています。4は人間世界(四方位、四季、四元素論、生老病死など)、3は神の世界(神・キリスト・聖霊の三位一体など)、3+4=7は天地創造の七日間。そして、黄金比や正方形、四つの画面を貫く直線などで人の世界に働いている神の力・摂理を表し、四画面の左角を放物線上に置くことで、永遠の命に人を導くキリストの愛を表現しました。 6月に二人の日本人登山家がパキスタンの高峰で遭難したことが報じられました。その一人は、20年前、彼が16歳のときに私が山に導いていました。彼の身体はまだ見つかっていません。④復活に雪山を加え、①受難と②埋葬を全面的に書き直して完成させました。人生の最後に、この絵の前で祈るときが与えられることを願います。


松本咲音
デッサン力プラスコース 講師/こどもくらす 講師
小林 健二(池袋校)

「光彩」
作品コンセプト
最後の1枚を描くとき 自分の身体はどうなっているのだろうか? もしかしたら、目が見えなくなっているかもしれない。 そのとき、僕はどんな絵を描こうとするのだろうか? どんな気持ちで、どんなことを思い浮かべるのだろうか? どんな色を選び、どういう方法で描き、どのくらい時間をかけ、なにをもって完成とするのか? そもそも、絵を描きたいという欲求は残っているのだろうか? そんなことをあれこれと想像しながら描いた1枚です。





★棚橋賞
事務/こどもくらす 講師
ながの かおり(池袋校)

「29歳7ヶ月」
作品コンセプト
生まれ育った家のそばには川が流れていた
小さな川だったが子供ひとりで遊ぶには十分だった
川遊びは好きだった
川にはいろんな石があった
背が届かないくらい大きな石、
手にいっぱい抱えられるくらいちいさな石、
ゴツゴツ、とげとげ、つるつる、たくさんあった
あるとき、父は私を下流まで連れて行ってくれた
見渡しきれないくらい広い河川敷
ゴツゴツした石はほとんどなく
みんな丸くて、小さくて、つるつるしていた




★いわいちえ賞
こどもくらす アシスタント

園田 絵理(目黒校)

「遊歩道」
作品コンセプト
日時: 2022年7月11日(月) 15:43
天候: 曇天 風速0m
場所: ポーラ美術館 
   森の遊歩道(富士箱根伊豆国立公園内)

センチコガネ(雪隠金亀子、雪隠黄金虫)は、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ上科・センチコガネ科(Geotrupidae)に分類される甲虫の総称。糞や腐肉を餌にするいわゆる糞中の一群で、金属光沢のある鮮やかな体色をしたものが多い。




★西口ようこ賞
こどもくらす アシスタント

望月 咲甫(目黒校)

「VUCA」
作品コンセプト
最後の絵となると、やはりこれまでの人生を振り返らざるを得ない。足元の世界経済は先行き不透明。縦の線は株価チャートのローソク足、5日線、25日線の色も混ぜ込んでいます。長く金融に関わる仕事をしてきましたが、経済動向に日々踊らされてなんと虚しく忙しないのだろう。スマホで観ると見え方が違うのでぜひ試してみてください。




小林望美
こどもくらす アシスタント

藤田 智也さん(目黒校)

「暮れ」
作品コンセプト
家で窓の外を眺める自分を描きました。 最後の一枚ということで、初めは思い入れのある地元の景色や、家族の絵を描こうかと思っていました。しかし、よく考えてみると自分の人生の柱は自分の外ではなく中にある気がしました。そこで、ありのままの自分が自宅から暮れていく外を眺める様子を描写しています。


飯嶋寛美
こどもくらす 講師・アシスタント

太田 涼一(池袋校)

「西の空の向こうへ」
作品コンセプト
「最後の1枚」というテーマを伝えられたとき、面白いと感じる一方で、難しさを率直に感じました。普段生活している中で、「最後」について真剣に考える機会がなかったので、どう扱うべきなのか検討もつきませんでした。なので、まずは「最後とは何か」という根幹的な問いを深掘りしていきました。 すべての生き物や物語、事象には始まりがあり、終わりが訪れるということ 最後とは特別な瞬間だけではなく、日常の中にも潜んでいるということ 最後を迎えたとき、手元には何一つとして残らないということ ・・・ こうして思索を重ねた末に、最後とはすべての事象が持つ「有限」を象徴しているのではないか?と考えるようになりました。たとえ果てしなく続くように見える海も、どこかで海の終わりを迎えるはずです。そういった不完全かのようにも思える有限性こそが、ものごとの本質であり、人々はそこに価値を見出すのではないかと考えます。本制作はそんな「有限」を見つめ直す機会として、自身が思い描く「最後」をキャンバス上で表現してみました。 ちなみに、本作品は提出締切のギリギリまで制作して完成させました。やはり制作と時間の有限性はつきものですね。




★内村みちか
事務局
ながの かおり(池袋校)

「29歳7ヶ月」
作品コンセプト
生まれ育った家のそばには川が流れていた
小さな川だったが子供ひとりで遊ぶには十分だった
川遊びは好きだった
川にはいろんな石があった
背が届かないくらい大きな石、
手にいっぱい抱えられるくらいちいさな石、
ゴツゴツ、とげとげ、つるつる、たくさんあった
あるとき、父は私を下流まで連れて行ってくれた
見渡しきれないくらい広い河川敷
ゴツゴツした石はほとんどなく
みんな丸くて、小さくて、つるつるしていた




★山田智英賞
コンサルタント

野村 絵美子(目黒校)

「longing/eternity」
作品コンセプト
花は生殖のためにその美しい姿を表し 子孫を残すために咲き誇って 虫や人を魅了し、やがて枯れていきます。 その儚さこそ美しいのですが プリザーブドフラワーは生花の質感を残したまま 中の水分を薬剤に置き換え、染色したものです。 人間の美への欲望の権化でもあり、 永遠の美しさへの憧れの象徴ともいえます。 しかし、これらも湿度変化で収縮と膨張を繰り返すうち やがて割れたりかけたりして傷んでいきます。 永遠に憧れつつも限界を持つプリザーブドフラワー。 一方で、油絵やアクリル画は 耐久性が非常に高いために資産価値を持ちます。 そこで花という一瞬の美を 耐久性の高いアクリル絵具でコートし、時空を超えた アートの一部として閉じ込めてしまおうという試みです。 過去から現在、そして未来へと続く 時空を舞い散る花の一瞬の美しさと普遍性、 そして花の命と対極にある永遠への憧れを表現しました。 私自身、花の仕事をしつつも 絵画の持つ永遠性、資産性に憧れる側面があり これまで表明してこなかった絵画への憧れと 素材としての花を融合した作品を「最後の一枚」としました。 さてどれくらい長く耐えてくれるのか? それも込みで面白がっていただきましょう。




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★三杉レンジ賞宮島龍一さん(目黒デッサン力プラスコース)
★金古真紀賞柴田小百合さん(目黒校絵画コース オンライン)
★山内康嗣賞PB JB KENYさん(立川校絵画コース)
★渡邊香月賞mikujさん(目黒校絵画コース)
★渡辺佑基賞MOEKO SUGIEさん(目黒校絵画コース)
★藤本若菜賞三浦 瑠莉さん(目黒校絵画コース)
★肥沼義幸賞/ながのかおりさん(池袋校絵画コース)
★山口俊郎賞かわいえいこさん(目黒校絵画コース)
★奥山広樹賞藤田智也さん(目黒校絵画コース)
★菊池遼賞久住暦さん(池袋校絵画コース)
★河合正太郎賞/嶋田二子さん(池袋日本画コース)
廣本佳菜金本 寿子さん(池袋校絵画コース)
★江田みさき賞/MOEKO SUGIEさん(目黒校絵画コース)
★柴田綾子賞/PB JB KENYさん(立川校絵画コース)
二宮千都子賞/三浦啓徳さん(池袋校絵画コース)
★天野きよえ賞/大谷明さん(池袋校絵画コース)
★棚橋賞ながのかおりさん(池袋校絵画コース)
松本咲音小林 健二さん(池袋校絵画コース)
★いわいちえ賞/園田絵理さん(目黒校絵画コース)
★西口ようこ賞/望月咲甫さん(目黒校絵画コース)
小林望美賞/藤田智也さん(目黒校絵画コース)
飯嶋寛美太田涼一さん(池袋校絵画コース)
★内村みちかながのかおりさん(池袋校絵画コース)
★山田智英賞野村絵美子さん(目黒校絵画コース)

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