日本画オープンカレッジ「葛飾北斎『富嶽三十六景』を学ぶ / みる」

 


こんにちは、ルカノーズ日本画コース講師の河合です!


このたび、2022年に開催した「竹内栖鳳を学ぶ / みる」、2024年に開催した「田中一村を学ぶ/みる」に続き、日本画オープンカレッジ「学ぶ / みる」シリーズの第3弾を開催する運びとなりました。

日本画オープンカレッジ「学ぶ / みる」シリーズとは------

個性や感性を重視し「つくる・表現する」ことに偏りすぎている日本の美術教育の「当たり前」から脱することを目的とした、日本画コース主催のオープンカレッジ。

全2回で開催し、第1回は対象作家の代表作・アートヒストリー・活躍した時代背景などを授業形式で学びます。続く第2回では実際に美術館やギャラリーへ展示鑑賞に赴き、学んだ知識をもとに実際の作品を鑑賞したのち、意見交換を行います。

「鑑賞者が自由に受け取る」というアートビギナーの鑑賞姿勢から一歩踏み込んで、知識をもとに見かたを理解したうえで作品を鑑賞し読み解く力を養う特別講座です。




今回特集するのは、現在、太田記念美術館で企画展が開催中の葛飾北斎と彼の代表作『冨嶽三十六景』です。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」




葛飾北斎(1760-1849)とは?
 江戸時代後期の浮世絵師。約70年間のキャリアの中で、実在の人物や風景、架空の生物まで森羅万象を描き、浮世絵だけでなく様々な様式で3万4千点を超える作品を発表しました。
北斎の画業は日本国内にとどまらず欧州へと波及し、ジャポニスムと呼ばれるブームを巻き起こして19世紀後半のヨーロッパ美術に大きな影響を及ぼしました。
 1998年にアメリカの雑誌『LIFE』が企画した「この1000年間で最も偉大な業績をあげた世界の100人」に日本人として唯一のランクインを果たし、現在も国際的に高い評価を受けている日本を代表する芸術家のひとりです。



富嶽三十六景とは?

 「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」は、北斎の代表作にして、浮世絵風景画全体の代表作と言えます。天保初年頃(1830年頃)から出版され始めたシリーズで、中には「神奈川沖浪裏」(通称「波間の富士」)や「凱風快晴」(通称「赤富士」)など、世界的にも大変有名な作品が含まれています。

 出版当初、タイトル通り36図が出版されましたが、非常に好評であったため、後から10図が追加され、最終的に全46図のシリーズとなりました。(ちなみに、当初の36図を「表富士」、追加の10図を「裏富士」と呼びます)。46図それぞれに個性的な富士山の姿が描かれ、シリーズ全体に様々な趣向が凝らされています。


 当時の人々の間には、富士山に対する強い信仰があり、富士山に集団で参拝する「富士講」が盛んに行われ、富士山に見立てた築山「富士塚」が江戸の各地に作られました。こうした社会的風潮の中で「富嶽三十六景」は生まれ、爆発的なヒット作となったのです。



























葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」




んな葛飾北斎の『冨嶽三十六景』全46図をいちどに観ることができる貴重な展示『葛飾北斎 冨嶽三十六景l』が現在太田記念美術館で開催中です!


展示詳細は公式サイトをご確認ください↓

https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/hokusai-fugaku/




















こちらの展示をもとに、【オープンカレッジ「葛飾北斎『冨嶽三十六景』を学ぶ / みる」(日本画コース企画/全2回)】を開催します!!


北斎や冨嶽三十六景についてはもちろん、浮世絵の基礎知識から合わせて解説するので、このオープンカレッジに参加することで、浮世絵をどう見ればいいのか?北斎はなにがすごいのか?がスッキリわかります。


そして、知識を得たうえで展示を鑑賞すれば、今までにない解像度で作品が見えてくること間違いありません!


みなさんのご参加お待ちしております!!



【概要】

講座は「第1回のみ」、「第1回、第2回セットで受講」かをお選びいただけます。


第1回

日時:2025年8月18日(月)19:30~21:00

会場:ZOOM

定員:定員制限なし 

内容:豊富な資料を用意し、葛飾北斎『冨嶽三十六景』について学びます。また、浮世絵の基本的な知識や葛飾北斎展のみどころについても解説。みんなで『冨嶽三十六景』を中心に浮世絵の知識を深めましょう。

※リアルタイムだけでなくアーカイブ視聴も可能。翌日以降に登録されたアドレスに講座映像をお送りいたします。


第2回

日時:2024年8月24日(日)10:15~12:00

場所:太田記念美術館 ※現地集合・現地解散

定員:20名 

内容:第1回で学んだ内容をもとに、日本画講師のナビゲーターの元実際に展示鑑賞します。展示後に簡単なレポートを提出していただきます。


※第2回のご参加には、第1回目の講座参加、またはアーカイブ視聴が必須です。



【費用】※第2回の太田記念美術館では別途入館料が必要です。

<ルカ会員>

第1回目のみ…受講チケット1枚

第1回・第2回 連続講座…受講チケット2枚 



<一般参加>

第1回目のみ…5,100円

第1回・第2回 連続講座…10,200円(税込)





【申込方法】


<ルカ会員>

8/18(月)開始時間前まで

通常のレッスン予約画面からご予約いただけます。「店舗(校舎)」を「池袋校」に設定してお申し込みください。

違う校舎に所属している方もお申し込みいただけます。


8/18(月)~8/23(土)

下記内容をメールまたは公式LINEまでご連絡ください。


日本画オープンカレッジ「学ぶ / みる」参加希望

■氏名

■参加希望(第1回目アーカイブ/第1回目アーカイブ+第2回目 美術館鑑賞 ※いずれか選んでください)




②第1回目お申し込み後、予約完了のメールにZoomミーティングルームのご案内を記載しております。

18日の第1回は、そのご案内からミーティングルームにお入りください。

(アーカイブの場合は別途画像のリンクをお送りいたします)


ZOOM受講に関する注意事項を下記からご一読ください。

24日(日)は、直接現地にお越しください。




<一般参加>

①下記の申込フォームからからお申し込みください。

第1回のみ…https://lukanose.theshop.jp/items/115450893

※申し込み期間は8/17(日)17:00まで。

第1回・第2回 両方…https://lukanose.theshop.jp/items/115451676

※申し込み期間は8/23(土)17:00まで。



事務局でお申込みを確認した後、Zoomミーティングルームのご案内をお送りいたします。

18日の第1回は、そのご案内からミーティングルームにお入りください。

(アーカイブの場合は画像のリンクをお送りいたします)


ZOOM受講に関する注意事項を下記からご一読ください。

https://lukanose.blogspot.com/2022/11/blog-post_29.html


※最初に第1回のみご購入いただいた後、第2回目に参加希望された場合、メール(info@lukanose.com)でお問い合わせください。


24日(日)は、直接現地にお越しください。



【キャンセルについて】


<ルカ会員>

第1回・・・講座開始時間の3時間前まで

第2回・・・講座開始日の3日前まで


予約完了メールからキャンセル処理をお願いいたします。

(上記のキャンセル受付期間後に、予約のお申込みいただいた場合は、キャンセル(チケットのご返却)ができませんので、何卒ご了承ください。)



<一般参加>

恐れ入りますが、料金お支払い後のキャンセル・ご返金はできません。何卒ご了承ください。




【その他 注意事項】

■参加者が開催日の3日前に最少催行人数の5名に満たない場合、開催が延期もしくは、中止になる場合がございます。


● 許可のない講義資料、スライド、教室カリキュラムなどの録画・写真撮影は固くお断りしております。



このワークショップに参加して、いままでなかなか知る機会のなかった日本美術についての知識を深めませんか?


そして「学ぶ→鑑賞する→考え、共有する」というサイクルを通して、より踏み込んだ美術鑑賞体験をしてみましょう!


たくさんの方の参加をお待ちしています!



日本画コース講師 河合



★講師プロフィール

河合正太郎

石川県出身。京都市立芸術大学日本画専攻大学院を修了。

ダンボールを支持体に日本画画材を用いて、「自然と人工物」「物質とイメージ」といった相反する領域の中間地点を探る絵画を制作する。

【SNS】

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