【“現場”を生きる ・アート社会学】第3回「アーティストと言う生き方」レポート


11月9日(日)、横浜校にて【“現場”を生きる ・アート社会学】第3回「アーティストと言う生き方」が行われました。

講師は現代アーティスト栗林隆先生。

インドネシアから戻ったばかりの栗林先生

講座では、栗林先生ご自身の代表的な作品の成り立ちや、そこに至るエピソードも丁寧に語られました。

学生時代、先輩の村瀬京子さん(現在/多摩美術大学教授)から告げられた言葉は――

「10年、平面は描いちゃダメ!」

その一言の影響は大きく、その後、栗林さんは長年にわたり巨大な立体作品の制作に挑み続けてきました。



時に周囲から厳しい言葉を受けることもありながら、完成した作品は、かつて批判していた人々までも魅了してしまうほどの力を放つものばかり。

「作家が作品を作るのではなく、作品が作家を選んで生まれようとする。

作品に“選ばれる”作家になるんです」

その言葉には、長年の制作を通してたどり着いた、栗林先生流の創作の本質が凝縮されていました。


また、奈良美智さんにバッサリ言われたエピソードや、小沢剛さんとのやりとり、

ゲルハルト・リヒターのアトリエ前での出来事など、リアルで生々しい場面の話も。
笑いながら語るその言葉の奥には、“同じ時代を本気で生き抜いてきた人だけが見てきた風景” が垣間見えました。

当日は雨で来られなかった方も多く、結果的に少人数の会となりましたが、
そのぶん一人ひとりに講師の言葉が深く届く濃密な時間となりました。

講座終了後は参加者と懇親会!🍷

次回のアート社会学講座もお楽しみに!


事務員 内村

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