【ヨガ+現代アート】レポート 白髪一雄講座レポート
いつかいつかと願いつつ、しかし「あんなに絵具まみれになった後、どうすればいいのかしら」と踏み出せずにいた白髪一雄のフットペインティング。ついに、実現しました!
キレイ派、リジア・クラークのスカルプチャ「Bicho」制作、
知性派、アラン・カプローのハプニング「18 happenings in 6 parts」再演、
…に続いての、肉体派日本代表、白髪一雄の「フットペインティング」
すごい!
床に広げたキャンバスの上に絵の具を置き、天井からぶら下がったロープにつかまりながら裸足で描くという驚きの手法を生み出した白髪一雄。<ヨ現(ヨガ+現代アート)>コースで取り上げない理由がないです!
とはいえ、このヨ現クラス、素敵レディのご参加も多くて…レディにアレはどうかしらと悩みに悩んでおりました。めっちゃ角刈りだし。笑!
でも、企画段階でレンジ先生のダイソー雨合羽ショットが送られてきたときに、「なんと!天才現る!」と心躍りました。
ダイソーの雨合羽がなければ、今回の白髪一雄講座は実現しなかったと思います。
が、まさか当日今年最高気温になるとは!
しかも、ちょっと動いただけですぐ破けるので、レディのみなさんいろんな意味で”破れかぶれ”になってましたね。笑。
【講義】
今回のテーマは、「具体」における白髪一雄。
スタバの社長も所有する白髪一雄作品!
今世紀に入ってから人気もお値段も急上昇だそうで…
なぜですか?
それもこれも、2013年にグッゲンハイム美術館で開催された「具体」展以降、世界的に注目が高まったためだそうです。
講義では、「具体」について時間をかけてレンジ先生が丁寧に解説してくれました。
自分だってついこの間知ったばかりのくせに、「日本人の多くはなぜまだ”具体”の凄さを知らないのか!」と、いきなりのどこから目線になってしまいました。
必聴の回だったと、わたくし天野は静かに胸が熱くなっておりました。
「具体」、正式名称は「具体美術協会」といいます。
前衛画家である吉原治良(よしはらじろう)を中心に1954年に結成された、戦後初の前衛アーティスト集団のことです。
「人の真似をするな、今までにないものをつくれ。」という吉原の指導の下に、若手アーティストたちが世界最先端のアートに挑戦したのだそうです。
前回のヨ現で「ハプニングの父!」とか言ってアラン・カプローをやりましたが、それより先に「具体」でハプニングやっちゃってました(小声)
その中でも白髪一雄のフットペインティングは特に評価が高く、フランスのミッシェル・タピエが提唱する「アンフォルメル運動」にも誘われて海外でも作品を発表したそうです!
【実技&ヨガ】
今回はヨガとアート実技を同時に行いました。
ヨガポーズで絵を描くという、ヨガ界住人の私もちょっと聞いたことも見たこともない試みです。
アトリエの床一面に紙を敷いて
それぞれ自分のテイストカラーを撒き散らして
ヨガ!
少し滑るので、心配もありましたが…座位のポーズを中心に
普段意識しない、足の軌跡、手の軌跡を、、美しい色にのせて可視化!
白髪一雄の股関節の柔軟性と体幹の強さに憧れながら…
素晴らしい作品を描き上げました!
さてさて、実は「ハプニングの父」アラン・カプロー先生よりちょっと先をいってた「ハプニングの祖父」、”具体”を今後も深めていきたいと思います。
ジャパニーズコンテンポラリーアート、なかなかのものですね!
次回の「ヨガ+現代アート」は6/21の予定。ご参加お待ちしております。
(ヨガ+現代アートクラス講師 天野きよえ)
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